ほぼ同じに見える!「小ねぎ」「万能ねぎ」「わけぎ」「あさつき」って、何が違うの?

ほぼ同じに見える!「小ねぎ」「万能ねぎ」「わけぎ」「あさつき」って、何が違うの?
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ほぼ同じに見える!「小ねぎ」「万能ねぎ」「わけぎ」「あさつき」って、何が違うの?


野菜って、似たような見た目のものが多いものです。
子どもの頃は「レタス」と「キャベツ」や、「小松菜」と「ほうれん草」の見分けができない時期があった方も多いのではないでしょうか。
大人になった今はさすがに見分けられるようになった野菜が多いけれど、やっぱり難しいものがある。
それはありとあらゆる「ねぎ」のようなもの。

 

ねぎ
こういうやつ。(c)Shutterstock.com

よくレシピの最後に、上に乗せることで一気に料理上手に見える……という添え物として使われている「小ねぎ」「万能ねぎ」「わけぎ」「あさつき」。あなたはその違い、答えられますか?

本日はその違いを、野菜ソムリエアワードで優勝経験があり、現在は食の情報を発信し続けるWEBメディア「365マーケット 食オタMAGAZINE」の編集長を務める、野菜ソムリエの藤田久美子さんにうかがいました。

 

Q.「小ねぎ」「万能ねぎ」「わけぎ」「あさつき」は、それぞれどう違うのでしょうか?


◆そもそも「小ねぎ」「万能ねぎ」と「わけぎ」「あさつき」は大きく違う

まず「小ねぎ」「万能ねぎ」はネギですが、
「わけぎ」「あさつき」はネギであってネギではありません。

「ネギ」は、いわゆるネギ坊主と言われる花が咲いて種ができ、種から芽が出てネギになります。
一方でわけぎやあさつきは「種」ではなく「球根」で増えていく植物です。

わけぎは、「ネギ」と「玉ねぎ」の交配種。
あさつきは「エゾネギ」という、もともとは山野に生えていた一種です。

わけぎとあさつきは球根で増えるので、そもそものネギとはちょっと違います。でも、ネギと同じような使われ方をしているので、今は結局ネギの仲間として扱われています。

さて、それでは「ネギ」である「小ねぎ」と「万能ねぎ」の違いを見ていきましょう。

 

◆小ねぎと万能ねぎの違い

まず、どちらもネギの中で「葉ネギ(青ネギ)」です。

そもそもネギは主に「長ネギ」と「葉ネギ」のふたつに大別されています。

関東では「長ネギ」=「白ねぎ」=「根深ねぎ」が主流。

長ネギ
長ネギ。(c)Shutterstock.com

関西では「葉ネギ」=「青ねぎ」が主流です。

小ねぎ
こちらが葉ネギ。(c)Shutterstock.com

流通が発達した現代では、全国でどちらのネギも普通に入手できるようになり、好みで選べるようになりましたが、もともとは東日本は白い部分を食べるネギが、西日本では緑の葉部分を食べる葉ネギが主流でした。
そして小ねぎも万能ねぎも、この「葉ネギ」の一種です。

・小ねぎ…葉ネギを若採りしたものの総称です。
・万能ねぎ…商品名です。

「万能ねぎ」は「小ねぎ」の仲間で、葉ネギの代表格である「九条ネギ」の一種です。
九条ネギは枝分かれの数(葉の太さが違います)で、「九条細」と「九条太」に分けられます。
「万能ねぎ」はその「九条細」を若採りしたもので、福岡の「JA筑前あさくら」の商品名です。なので、JA筑前あさくらが認めないと、万能ねぎとは呼べません。
ちなみに万能ねぎの商標登録名は「博多万能ねぎ」。日本初の空輸野菜で、「空飛ぶネギ」とも呼ばれました。

では次はネギであってネギでない、「あさつき」「わけぎ」について見ていきましょう。

 

◆あさつきとわけぎの違い

あさつきは漢字で「浅葱」と書きます。名前の由来は文字通り「ねぎ(葱)よりも色が浅い」から。葉の色が鮮やかで香りがよく、辛みが強いです。

一方わけぎは、ねぎよりも細くて、あさつきよりも太いです。こちらも香りが良いですが、甘味が強くて辛みが少ないです。

あさつきもわけぎも、どちらも根のほうにふくらみがあるのが特徴なので、そこで判断できます。

ねぎ
(c)Shutterstock.com

ただ、ここでまたモヤモヤするのが「わけぎ」と「分葱(わけぎ)」の違いです。
最近は同じように扱われるのが主流ではありますが、実は本来の「わけぎ」は、ネギ属ネギ科に属するワケギで、ねぎと玉ねぎの雑種です。
一方で「分葱(わけぎ)」は、葉の部分が多く、よく枝分かれするネギの総称。

流通が今のように発達していなかった頃は、分けネギ(分葱)が本来のわけぎの代用品として関東で出回ったため、分葱=わけぎとなって同じもののように扱われるようになりました。

◆まとめ

この細いネギたちの使い分けは、東日本と西日本で認識がズレている部分もありますし、食のプロであってもややこしいと感じるものです。だからこそ、一般の方が一目で判断する……というのはなかなか難しいと思います。

そして、何より重要なことは、呼び名がどうこうよりも「ネギは美味しい!」ということです!

私たちが薬味などで触れ合う機会が多い野菜。ネギにはアリシンがたっぷり含まれており、抗菌・殺菌作用や、豚肉などに含まれるビタミンB1の吸収を助けて疲労回復効果をアップさせてくれるなど、さまざまな効果があります。「最近野菜不足だな……」と感じる方は、たとえばラーメンなどを食べに行ったときに、薬味のネギを増し増しでオーダーしてみるところから始めるのも良いですね♪

 

冬になると安く出回っていることが多い各種ネギの仲間たち。シンプルにお味噌汁に入れたり麺類の薬味に使うもよし、ネギダレを作ってみるもよし、スープや煮物に入れてもよし、焼いてもよし……と、汎用性が高いのもポイントです。
今回ご紹介した各種ネギの仲間たちを使い比べてみて、自分の舌で違いを味わってみるのも楽しそう♪「違いは何……?」と思っている方は、是非試してみてくださいね!(後藤香織)

 

回答していただいたのは…
365マーケット 食オタMAGAZINE編集長 藤田久美子さん
野菜ソムリエ、健康マスターエキスパート、健康経営アドバイザーの資格を持ち、食のオタクが集まり食の情報を発信し続ける「365マーケット 食オタMAGAZINE(https://media.365market.jp/)」の編集長を務める。
第5回野菜ソムリエアワードで6万人の中から優勝した経験を持ち、その知識の広さには定評がある。

 

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Source: cancam