絶縁しかない? 毒親の対処法と逃げる方法

絶縁しかない? 毒親の対処法と逃げる方法
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親との関係は、子どもの人格形成に大きな影響を及ぼします。

子どもがほしいものは

「母から愛されること」
「父から愛されること」
「母と父がなかよしであること」

の3つだといわれています。

しかし、そのほしいものが手に入らず、さまざまな生きづらさを抱えている人も世の中には多くいるでしょう。

自分の親が「毒親」なのではないか? と思っている人に向けて、毒親の心理的特徴や行動パターン、毒親が娘にもたらす影響、毒親に対する対処法などについて、心理カウンセラーの高見綾が解説します。

毒親から自分を守れるようになっていきましょう。

■毒親とは

毒親とは、「子どもの精神的な成長や人格形成において悪影響を及ぼす親」という意味で使われている言葉です。

具体的には、過干渉で子どもを理不尽に支配する親、子どもに依存する親、また育児放棄(ネグレクト)や精神的・肉体的な虐待をする親など、多岐に渡ります。

◇毒親の特徴

毒親になりやすい人の心理的な特徴として、精神的に不安定で感情の起伏が大きいことが挙げられます。

☆自分や自分の育児に自信がない

自尊感情が低くて自分に自信がなく、子育てに対する不安感が強いです。

☆子どもをひとりの人間として尊重できない

他人と自分との間に適切な心の境界線を引けない人が多く、それゆえ、子どもをひとりの人格として尊重することができません。

☆自分の価値観を押し付ける

子どもを親の都合のいいように扱おうとする、親の価値観を押し付ける、子どもの話を聞かずに頭ごなしに否定する、といった行動をしがちです。

☆子どもをコントロールしようとする

「私は不幸だ」「親を見捨てるのか」といったことを言って、自分の面倒を見てもらおうとするなど、罪悪感で子どもをコントロールしようとする親もいます。

■何を考えてる? 毒親にとっての娘とは

子どもから見ると、毒親の言動は理解に苦しむことがあるかもしれません。

毒親にとって、娘とはどういう存在なのでしょうか。母と父に分けて解説します。

◇毒母にとっての娘

母にとっての娘とは、同性であるがゆえに心理的に近い存在です。

そのため、娘の姿に母である自分自身を投影させやすくなります。

☆娘が自分より優位に立つのは許せない

父と母の関係が悪く、母が女性として満たされていないと、娘に対して、女として同じ土俵で競争するようになることも。「娘が自分より優位に立つのは許せない」といった心理に陥ることがあるのです。

たとえば、

「娘が父から褒められたり、まわりの人からかわいがられたりすると、母が娘を下げる発言をする」
「娘が可愛い洋服や化粧などオシャレをすることを禁止したり、色気づいているなどと嫌味を言う」

などが挙げられます。

このようなことがあると、娘は女性としての自分に自信が持てなくなり、他人からの批判を怖れて自分を抑圧するようになります。

自己評価が低くなり、問題のある男性を選びがちになることも。

☆かつての自分の夢を代わりに果たしてもらいたい

また、かつての自分が叶えられなかった夢や目標を、代わりに娘に果たしてもらおうとする母親もいます。

たとえば、母が医者になりたかったけどなれなかったという理由で、娘を医者にしようと仕向けます。娘が母の代わりに医者になる夢を実現させることで、母は達成感を味わうのです。

母は、娘のためだと思い込んでいるケースが多いのですが、じつは価値観を押しつけているだけ。過干渉になっていることが多いです。

娘も、最初は母を喜ばせたくて期待に応えようとがんばりますが、次第に自分の価値観や気持ちとのギャップに苦しむように。

息苦しさを感じて自由になりたいと願いながらも、誰かからの指示がないと自分がどうしていいかわからずに不安になる傾向もあります。

母に干渉されることを嫌う一方で、母に精神的に依存してしまうようになることも多いのです。

◇毒父にとっての娘

一般的に父にとっての娘とは、異性であることも手伝って、「絶対に嫌われたくない相手」であると言われています。

ところが毒父は、自分の思い通りにならないとすぐ腹を立て、ときには暴力的になったり、娘の私生活に干渉してコントロールしようとします。

このようなことは、父が家の中に居場所がなかったり、娘からの尊敬がなく、ないがしろにされていると感じているときに起こりやすいようです。

父が「自分の人生はこんなものじゃないのに」という強烈な劣等感を持っており、自分が不十分な存在で愛される価値がないと思い込んでいると、自己破壊的な傾向が強く出がちです。

娘が父に対して恐怖を感じて育つと、特に目上の人や上司などとの関係において緊張や不安を生じやすくなったり、反発から衝突しやすくなる傾向があります。

また、何かを言って怒られたり、自分の意見を否定されるのではないかと恐れて、自分の気持ちを自由に表現することができなくなることも。

異性との関係においても、父から愛されたという実感に乏しいと、「親でさえも愛してくれなかったのに、他人が愛してくれるわけがない」という心理が働きがちです。

自分が愛される価値のある女性であることを信じられず、恋人との関係構築に苦労するケースも多いです。

■絶縁? 逃げる? 毒親の対処法

さまざまな生きづらさの原因が、親との関係にあるかもしれないと気づけたら、できるだけ親と物理的にも精神的にも距離を取ることをおすすめします。

「私がこうなったのは親のせいだ」と、親への怒りが沸いてくることもあると思いますが、毒親はまともな話し合いができない人が多いので、親に改心してもらおうと働きかけても難しいのが実情です。

悔しい気持ちはあるかもしれませんが、親を批判しても改善していかないので、親のことは一旦おいておき、自分の人生を生きることを最優先にしましょう。

自分の人生を生きようとすると、親は、「私を置いていくなんて薄情だ」「育ててきた恩を忘れるのか」などと、子どもの罪悪感を刺激するような言葉をかけてくることもあります。しかし、それに負けずに少しずつ疎遠になっていく方向でがんばってみましょう。

同居しているなら、ひとり暮らしをはじめる、顔を合わせる頻度を減らす、生活時間帯をずらす、などにより距離を取ります。

既にひとり暮らしをしている人であれば、実家に帰る頻度を減らす、電話やメールなどの連絡を減らしていくのもひとつの方法です。

毒親に育てられた人は、毒親と精神的に癒着していて、親の考え方や価値観をそのままコピーしていることも少なくありません。

できるだけ毒親からの影響を受けないようにするために、経済的に自立していくことや、親以外の人との関係性を作っていくのが肝心。親の支配から抜け出していきましょう。

もし、毒親の程度がひどく、暴力を振るわれる・お金を取られる・精神的な虐待をされるなど、身の危険を感じるようなレベルであれば、生き延びることが最優先です。

できるだけ早く逃げて、引越し先の住民票の開示制限などの相談をしてみるのがおすすめです。

親との絶縁は、罪悪感など子ども側の精神的な負担が大きいため、身の危険を感じる場合の最終手段として考えてみるといいかもしれません。

逃げたっていい。適切な毒親対処で幸せになろう

親と一緒にいると気持ちが不安や緊張で苦しくなる。そんな状況にあるならば、親から物理的にも精神的にも離れてみましょう。

「親なのに良好な関係が築けなかった」「親の老後の面倒をみなくてはいけない」というような罪悪感や義務感を覚える必要はありません。

一番大切なのは自分の人生です。

毒親の心理的な特徴を知って、適切な対応を取っていきましょう。

(高見綾)

※画像はイメージです

Source: マイナビウーマン