スマホも心も破壊する。モラハラ男の実態 #純粋すぎる俺たちの恋愛

スマホも心も破壊する。モラハラ男の実態 #純粋すぎる俺たちの恋愛
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恋愛コラムニストの桐谷ヨウさんとマイナビウーマン編集部が、ダメ男の素性を暴く連載【純粋すぎる俺たちの恋愛】。今回はPR会社で企画・営業として働くナオキさん(仮名)が登場。見た目は爽やかイケメンで、仕事も熱心にこなす彼ですが、プライベートでは女性に対して高圧的な「モラハラ行為」をしてしまうのだとか。その深層心理とは?

■「ガラス1枚なんて安いもの」彼女のスマホを破壊!

――はじめまして、マイナビウーマン編集部です。本日はよろしくお願いします。

ナオキ こちらこそよろしくお願いいたします。

桐谷ヨウ なんか、すごく好青年っぽく見えますけどね。謙虚で礼儀正しいし。

ナオキ ありがとうございます。どうして今日、僕がダメ男として呼ばれたのかもよくわからないんですけどね……。

――でもナオキさんは、女性に対して高圧的な態度をとって、深く傷つけることが多い「モラハラ男」だと聞いています。付き合っている女性のスマホ画面を意図的に割ったこともあるそうですね。

桐谷ヨウ マジで!? それ事実なの?

ナオキさんのエピソードを聞いて、険しい面持ちになる桐谷氏。

ナオキ はい、事実です。前に付き合っていた子で、彼女は僕とのデートの約束を破ることが多くて。「もしかすると、クラブにでも行って遊んでいるんじゃないか?」って疑念はずっとありました。それで、また彼女が週末のデートをドタキャンした後日、彼女に会ったらスマホケースにクラブのオーナーの名刺を挟んでいたんです。

桐谷ヨウ それは彼女のツメも甘いが……。でも、それでスマホ画面を割ってしまったのはどうして? 衝動的に?

ナオキ 衝動ではないですね。「僕の女が、僕の知らない男が集まるところに自発的に出向いている」→「それはおそらく言葉で説教しても直らない」→「それならスマホを破壊して戒めを与えなきゃいけないのではないか?」という思考が働きました。

桐谷ヨウ 戒めって……! ロジカル風だけど、その結論に行き着く時点でロジック破綻してるよ!(笑) あとナオキさん、急に目つきが変わってきた。

ナオキ その子には、付き合いたてのころから「ほかの男には指1本触れさせるな」とは言っていたんです。最初は彼女も「そんなこと言われたのはじめて~!」って喜んでたんですけどね。それなのに、普通に僕との約束を破ってほかの男にベタベタ触られるようなところに行くとか、矛盾してません?

桐谷ヨウ お、おう……。それで今回のスマホ破壊事件につながったと……。

ナオキ 僕がスマホを壊した罪と、彼女が犯した罪だったら、彼女のほうが重いじゃないですか。僕は約束をドタキャンされて、週末ひとりで過ごしていたわけですから。それと比べたら、たかがガラス1枚なんて安いもんですよ。みんなよく割れてるじゃないですか、スマホの画面。

桐谷ヨウ たしかにスマホの画面が割れてる人はよく見ますけど……。

ナオキ そう。それって全部こういう喧嘩で割れたんじゃないの? って思ってます。

桐谷ヨウ やばいこの人、逸材すぎる……。

■告白してくれた子には、ロジカルシンキングで詰めまくる

――開始早々からとんでもないエピソードが飛び出して、とても引いているのですが、ナオキさんってロジカルシンキングがお好きなんですか? 「告白してくれた女の子に、どうして自分のことが好きなのかを理詰めして聞いた」というエピソードも聞いています。

ナオキ 大学時代にIT系のインターンに行って、ロジカルシンキングという概念に触発されたんです。それで、告白してくれた子にその思考を活用してみました。

桐谷ヨウ えーっと、僕も仕事柄、ロジカルシンキングは使わなくちゃいけない経験をしてきましたけど。でも、告白してくれた子に使うってどういうこと?(笑)

ナオキ なぜなぜ分析(※)を使って「なんで俺のこと好きなの?」って聞いても、「好きだから」としか言わないんですよ。ということは、補完性の法則で、俺にあってお前に足りないものを、俺の遺伝子を受け継ぐことで補おうとしているからなのか!? とか、ずっと理詰めしていましたね。答えが出ないことに納得できなくて、イライラしました。

※「なぜなぜ分析」とは……ある問題と対策に関して、その問題を引き起こした要因(なぜ)を提示することを繰り返すことにより、その対策の効果を検証する手段

ロジカルシンキングについて熱弁するナオキさん。

桐谷ヨウ 告白してくれた女の子が可哀想すぎる!(笑) 好きに理由なんてなかったんでしょ。

ナオキ 泣かれましたけど、当時はまったく可哀想だと思わなかったですね。

桐谷ヨウ いまは?

ナオキ 可哀想ですね。

桐谷ヨウ よかった、まだこの人まともだ(笑)。

――決してまともではありませんが、可哀想なことをしたという自覚が芽生えてきてよかったです。

■恋愛は非合法空間だから「何をしても許される」?

――ほかにもナオキさんは「部屋をピカピカに掃除してくれた彼女にブチ切れる」とか、変なところで怒りスイッチが入っちゃうケースが多いんですね。

ナオキ だって、僕が外出している間に勝手に掃除したんですよ! いちばんベストな本の置き場所とかあるのに、それも乱されて。でも何より許せなかったのが、ずっと汚かったトイレを掃除されたこと。

桐谷ヨウ いいじゃないですか、ありがたい!

ナオキ 汚いトイレを隅々まで掃除させてしまったことが、男として許せなかったんです。「俺の女なら、そんな汚い思いはするんじゃねえ!」って。

桐谷ヨウ そのセリフだけ聞くと、めちゃくちゃいい彼氏っぽい!(笑) でもさ、そこは怒らなくても「うれしいんだけど、汚いところを掃除させたりしたくなかったんだ」ってやさしい言い方をすればよかったじゃないですか。

ナオキ うーん、そうですね……。でもそのときはできなかったんですよね……。

過去の失態を思い返して、時折しょんぼり。反省はしているようだが……?

――あの、さっきから話の端々に「俺の女」ってワードが多いような気がするんですが、ナオキさんって付き合う女性を自分の所有物みたいに束縛するタイプですよね?

ナオキ 束縛、しますね。彼女が飲みに行ってもいいエリアを限定したりします。銀座と六本木はやめてほしい。北千住とか、ギリギリ上野はOK。ほかの男との出会いがありそうな場所には行かず、ずっと僕のことを好きでいてほしいんです。

桐谷ヨウ 北千住(笑)。なんかさ、過去に恋愛でトラウマとかあるの?

ナオキ 高校3年生のとき、僕の彼女を親友に取られたことがあります。しかもその親友とは喧嘩中だったので、嫌がらせみたいなもんですね。そのときから恋愛観がイカれました。

桐谷ヨウ あー。思春期のうちに友だちに彼女を取られたことで、その傷がすごく残って恋愛観が歪んだ知人は何人か知ってる。

ナオキ でも僕も、中学3年生のときに友だちから彼女を奪ったことがあります。

桐谷ヨウ ただの因果応報じゃねーか!!(笑)

ナオキ でも恋愛って唯一、道徳から外れてもいい領域のはずなので、人として悪いことをしているとは思っていません。

桐谷ヨウ えっと、非合法空間だから何をやってもいいってこと?

ナオキ はい。それに恋愛って、全然ちがう価値観がぶつかり合って、最終的に同じ価値観に落ち着いていくのが楽しいところだと思うので。

桐谷ヨウ それはわかりますよ。でもナオキさんの場合、自分の価値観を変える気はないんでしょ?

ナオキ そうですね……。自分と全然ちがうものを持っている人の価値観を、僕のほうにたぐり寄せたいんです。本当はお互いの価値観をすり合わせるのが理想なんですけど、いざ恋愛しちゃうと、する気が起きない。自分がいちばん正しいと思っちゃうので。

桐谷ヨウ じゃあ、自分の言うことを聞いてくれる女性が好きなの?

ナオキ うーん、逆に従順すぎる女性には魅力を感じないんですよね。ちょっと反発されるくらいがいい。その価値観を強引に自分のほうに寄せていくのが好きなんです。

桐谷ヨウ めんどくさいタイプのモラハラ男だな!(笑)

ナオキ いや、これだけは主張したい。僕はモラハラ男ではありません!

桐谷ヨウ なぜなら?

ナオキ なぜなら、悪気がないから。かつ、好きという気持ちにもとづく行為だから!

桐谷ヨウ はい、モラハラ決定! 自分の行為を「愛」だと思い込んで相手を支配するのは、典型的なモラハラですからね。

――そうですね。正真正銘のモラハラです、ありがとうございました。いい加減ナオキさんがその価値観を変えようとしない限り、傷つく女性が増えるだけだし、ナオキさんも幸せになれないと思いますよ。家に帰って反省してください。

ナオキ すみませんでした。がんばります……。

桐谷ヨウが教える「モラハラ男」への対処法

桐谷です。ナオキさんはパッと見は優男ですが、「俺のルールを守れない奴は許せない」と同時に「従順すぎる人にはときめかない」というシビれるフレーズを発していたのが印象的でした。自分のモラルを破る人への共感性のなさ……それがモラハラ男の特徴です。「スマホのガラスなど安いもの」と当たり前のような目で言い切った彼を思い出しては、遠い目になっています……。

このタイプの男性と付き合ってしまったら、まずは自分が洗脳されている自覚を持つことが大事です。彼の身勝手な愛情表現をまともにジャッジできないでしょうから、ひとまず友だちの言う通りに動きましょう。そして目が覚めたら、飲み会のネタとして昇華してあげてください。

>次回は、複数の女と同時に関係を持つ「羊飼い男」が登場します。

(取材協力:桐谷ヨウ、文・撮影:マイナビウーマン編集部)

Source: マイナビウーマン