日本人が働きすぎる理由とは? 海外と比較した日本の労働時間

日本人が働きすぎる理由とは? 海外と比較した日本の労働時間
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「日本人は働きすぎ」。このような話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ブラック企業やパワハラのニュースもよく耳にしますよね。今回は日本人の働き方の特徴や海外と比較した日本の労働時間について紹介するので、今後の働き方を考えるひとつのきっかけにしてもらえたらと思います。

■日本人が働きすぎとされている理由とは

「日本人は働きすぎ」「日本人は勤勉でまじめだ」などとよく言われます。このように言われる理由はどこにあるのでしょうか。

◇日本人は働きすぎ?

日本人が働きすぎと言われる理由を2つ紹介したいと思います。

☆日本人の勤勉さが経済成長のひとつの要因とされている

1960年代の日本の急激な経済成長を高度経済成長と言いますが、このような成長を遂げた国はほかに例がありませんでした。人口の多さ、教育水準の高さ、戦争による特需など高度経済成長の要因はいくつか挙げられますが、なかでも注目されたのが日本人の勤勉さ。「日本人は働きすぎ」というイメージの背景には世界に驚きを与えた高度経済成長があると考えられます。

☆「過労死」という言葉は日本発祥の言葉

過労死は近年社会問題化しており、海外からも注目されています。過労死は海外でも「KAROSHI」という言葉で知られており、「日本人は働きすぎ」というイメージにつながっていると考えられます。

◇日本企業に多い悪しき習慣

日本人の労働時間は長くなりがちですが、その背景には日本企業の悪しき習慣があると考えられます。ここでは3つ紹介していきますね。

☆仕事こそが人生で一番大切であるという価値観

仕事に対する価値観は多様化していますが、仕事は人生で一番大切であるという認識を持っている会社はまだまだたくさんあります。「みな仕事が一番大事なはず」という思い込みがあると、社員、従業員に求めるハードルも上がりがち。働きすぎやパワハラなどにもつながりかねません。

☆「仕事は苦しくて当たり前」という認識

「仕事は苦しくて当たり前」という認識を持つ人は年齢が上がれば上がるほど多くなる傾向にあります。「苦しくて当たり前だから、我慢しろ」という認識を上司が持っていれば、まわりの社員はどうしてもそれに合わせるような働き方になってしまいます。

☆個人よりも組織重視

協調性はもちろん重要ですが、個人の尊重あってチームは初めて成り立つのではないでしょうか。「組織に合わせることが絶対」という風潮は、自分の意思を表明することを妨げるので、働きすぎにつながると言えます。

◇世界と比較した日本の労働時間

では実際に海外諸国に比べて日本の労働時間は長いのでしょうか。

OECDの2015年のデータによると日本の平均年間実労働時間は1734時間となっています。ヨーロッパ諸国に比べると長い傾向にあるものの、アメリカや韓国、ニュージーランドに比べると短いという結果が出ています。
ただし、副業としてのアルバイトやパートの仕事も含めているか否かなど、各国で条件にちがいがあり、単純な比較が難しいのが実際のところです。ただし、日本の労働時間は短くなる傾向にあり、諸外国との差が埋まりつつあるというのは大まかな傾向として読みとることができます。

【引用】データブック国際労働比較2017 6. 労働時間・労働時間制度
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2017/06/p203-204_t6-1.pdf

◇理想的な働き方とは

「日本人は働きすぎ」と言われることも多いですが、実際にどのような働き方が理想なのでしょうか。

もちろん理想の働き方は個人によってちがってくると思いますが、どのような働き方があるかを知らないと、自分の理想を思い描くことは難しいはず。いくつかモデルになりそうな働き方を紹介したいと思います。

☆自分の好きを大事にできる働き方

自分が心から好きだと思えるものを仕事にできるのであれば、それは幸せなことではないでしょうか。インターネットを通じて文章や動画などで、情報発信を行える機会も増えてきました。「仕事は苦しく、大変なもの」という認識はだんだんと変わりはじめています。

ただ、「好きなことは仕事にしたくない、趣味であり続けたい」と考える人もなかにはいます。「好き」を仕事にしたいかは、やはり自分の本音と対話して決めましょう。

☆自分の得意を活かす働き方

「好き」であることよりも「得意」であることを重視する人もいます。自分の能力に合った仕事を選択しているとも言えますね。

得意を続けるうちに好きになることもあるでしょうし、逆に好きであるものが得意になっていくケースももちろんあります。

「好き」を選ぶか「得意」を選ぶか。両方に当てはまれば一番いいですが、まずは決断のためにどちらかにしぼるということも大切なポイントです。

☆フリーランスという働き方

特定の会社に所属せず、自らサービスやモノを売ったり、企業や個人から仕事を受注することで生計を立てるフリーランス。インターネットやWebサービスが普及するにつれ注目されることも増えてきました。

自分で仕事を選ぶことができる、仕事上の人間関係も選ぶことができるといったメリットもありますが、一方で不安定な立場になりがちというデメリットもあります。

大事なのはこれらの働き方を自ら選べるようにしていくことではないでしょうか。理想の働き方とは、理想の働き方を自ら選べる状態のことかもしれませんね。

■今後、日本人の働き方は変わるのか

働きすぎとも言われる日本人。今後働き方は変わっていくのか、見通しを解説していきたいと思います。

◇日本の働き方は変わる?

日本人の働き方は今後変わっていくと考えられます。少子高齢化がますます進むなか、多くの人が働かないとたくさんの高齢者を支えること自体が難しくなっていきます。そう考えると働き方を柔軟に変えられるような環境にしていかないと、少子高齢化に対応することは難しくなるでしょう。

人生100年時代とも言われ、70代、80代以上になっても働き続けるケースが珍しくなくなってきました。長く働き続けるということを考えると、なるべく自分の好きなこと、得意なことを仕事にしたいと思う人が増えるのも自然なことではないでしょうか。20代はもちろんのこと30代や40代でキャリアチェンジする人も今後増えていくと考えられます。

■自分の理想的な働き方を思い描こう

副業の推奨など近年徐々に働き方が変わりつつあります。今までの常識からは少し離れて、自分の理想を考えていくことが大切ではないでしょうか。自分は何が好きなのか、何が得意なのか、何がしたいのか。選択肢が多ければ多いほど決断に時間はかかるので、なるべく早い時期から自分の理想を考えていきましょう。

(沖圭祐)

※画像はイメージです

Source: マイナビウーマン