メリットばかり!? 「自分を知る」必要性とその方法

メリットばかり!? 「自分を知る」必要性とその方法
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よくカウンセリングの専門家が「自分を知ることが大事」と述べていたりしますが、皆さんは「自分を知る」とは具体的にどのようなことなのか理解していますか? また、自分を知ることがなぜ大事なのかも気になりますよね。そこで今回は「自分を知ることが大事な理由」について心理カウンセラーの高見綾先生に聞いてみました。

■自分を知るとは

自分を知るとは一体どういうことなのでしょうか。また、自分の一体どんな部分を知ればいいのでしょう。高見先生の見解を見てみましょう。

◇「自分を知る」とは

「自分のことを知りたい」と思うのは「幸せになりたい」と同じように、私たちがごく自然に持っている欲求のひとつです。

昨今、高学歴で、いい会社に入って、結婚して、マイホームを持ち、子どもを授かり、金銭的に成功するといったステレオタイプな幸福像は崩れてきています。幸せの形はさまざまあり、その中で「自分が幸せを感じるのはどういうときか?」を知らなければ、自分を幸せにしてあげることは難しいでしょう。

また「何があっても、私なら大丈夫」と思えるような感覚を持つためには、自分が何者であるかを知る必要があります。自分を知っているからこそ、問題が起きたときにも対処することができます。そして私たちには得意なこともあれば苦手なこともあり、好きなことも嫌いなこともあります。そんな自分の性質を知り、受け入れて肯定し、自分が一番輝くように生かすことが大事なのです。

◇自分の何を知ればいいのか

自分のすべてです。よい悪いとジャッジすることなく「今の自分はどうなっているのか?」を客観的に知ることです。自分が今何を感じているのか、何で悩んでいるのか、どんな思い込みがあるのかだけでなく、得意なこと苦手なこと、好きなこと嫌いなことのほか、どんな価値や魅力があるのかなどすべてを知るべきです。

たとえば、自分がいつもまわりの人に合わせて我慢しがちだったとします。しかし時々、急に怒り出してしまい、まわりの人にびっくりされるようなことがあるとしましょう。急に怒りだしてしまうのは、日頃から我慢してため込みすぎているからなのですが、なぜ自分が急に怒り出してしまうのか、どうして我慢をしてしまうのか(そもそも我慢しているという自覚がないこともありますが)など、自分の状態を知っていないと、どうしたら解決できるのかがわからなくなりますよね。

■「自分を知る」必要性とメリット

続いては「自分を知る」ことの必要性とメリットについて、詳しく教えてもらいましょう。

◇「自分を知る」必要性 ~知らないとダメ?~

自分のことを知らない人は、小さい頃から他人の目を気にして生きてきた人が多いように思います。その場合、物事の判断基準が「人からどう思われるか」になってしまい、「自分がどうしたいのか」が抜け落ちてしまいます。すると、何をするにしても人から嫌われないように合わせるようになるので、もやもやして息苦しさを感じることもあるでしょう。むなしさや慢性的な孤独感があり、人生がつまらないものになってしまいます。

そして、いざ自分の人生を考え直そうとしても、今まで自分のことに注目しなかったので「自分がどうしたいのかがわからない」状態になります。好きなこともわからないし、何がやりたいのかもわからない。これでは人生の迷子になってしまいます。「自分のことがわからない」状態は、想像以上につらいものです。

また、自分の価値や魅力を知らないでいると、自己肯定感(※ありのままの自分を受け入れて、肯定できている状態をいいます)が下がってしまいます。人と比べるとき、「あの人は人懐っこくて人気者だけど、私は愛想がない」など、大抵は他人の長所と自分の短所を比べるものです。

そのように自分のいいところが何もないような気がして、自分にダメ出しをしていると、自己否定感が強くなってしまいます。自己否定感が強くなると、仕事や対人関係、パートナーシップなどあらゆるジャンルにおいて自信がなくなり、問題を抱えるようになります。「私が悪い」という罪悪感や、「私ができないからだ」という無価値感にハマって事実を見ることができなくなり、問題を解決する力が弱くなります。

◇「自分を知る」ことの人生におけるメリット

自分の得意なこと苦手なこと、好きなこと嫌いなことなど、「自分」を知っておけば、仕事や対人関係、パートナーシップにおいて自分に合うポジションを見つけることができます。発想が豊かなら、そういった自分のクリエーティブさを生かした仕事をすることもできますし、好きなことをし続けていくうちに、それが仕事になることもあるでしょう。

対人関係においても、基本的には好きな人と付き合えばいいと思いますが、仕事などで苦手な人とかかわる必要があるときは、自分の思い込みやくせなどを知っておくことで、問題に対処できるようになります。パートナーシップにおいても、自分の性格や価値観を知り、うまく表現することができると、自分に合うパートナーを選ぶことができるでしょう。

自分の価値や魅力を知ると、自己肯定感が上がり、自分に素直に正直に生きていこうと思えるようになります。そして何か問題が起こったとしても、問題の本質をきちんと見極めることができるため、自分を責めたり、誰かを責めたりすることなく、事実と向き合うことができるのです。

■「自分を知る」方法

最後に、心理カウンセラーによる「自分を知る」方法を詳しく教えてもらいましょう。

◇プロが教える「自分を知る」方法

☆(1)まわりの人に自分の価値や魅力について教えてもらう

自分の価値や魅力は、自分では当たり前すぎてわからないものです。家族や友人などにお願いして、メールや紙に書いてもらいましょう。その際、まず自分から相手の魅力を伝えるようにすると、教えてもらいやすくなります。

☆(2)自分の感情を書き出す

気持ちがもやもやしたときには、紙に自分の今の気持ちを思いつくままに書き出していきましょう。それにより、「私はこういうことを思っていたんだ」「これが嫌で悩んでいたんだ」とわかってきます。心が整理されることによってスッキリするという効果もあります。

☆(3)人と会い、話をする

人とのちがいを通じて自分を発見することは多いです。「この人はこうだけど、私はこう思う」など、人とのちがいに注目してみましょう。またカウンセラーに話すことでも、より深く自分を知ることができます。

☆(4)自分の感情を感じる手間を惜しまない

私たちは日々さまざまな感情を抱いていますが、その感情を抑圧して「なかったこと」にしてしまうことも多くあります。感情を抑圧すると自分がわからなくなってしまいますので、うれしい、悲しい、腹が立つ、楽しい、といったどんな感情であっても大切なものとして、自分の心の動きに敏感になりましょう。

☆(5)「なぜそう思うの?」と自分に問いかけるくせをつける

人は自分の見たいように世界を見ています。ですから、自分が当たり前だと思っていることでも、「なぜそう思うの?」と問いかけてみましょう。そうすることで、思い込みやくせ、固まった価値観に気づくことができます。

■「自分を知る」ことはメリットだらけ

「自分を知る」ことで自己肯定感を高め、自分に自信を持ったり、他人との付き合いを円滑にしたりできるとのこと。また、自分がどんな人間なのか知っておけば、パートナー選びにおいても役立つようです。「自分を知る」ことはメリットだらけだといえますね。自分を知る方法は、高見先生のアドバイスにあるように、まわりの人に自分の価値や魅力を聞いたり、常に自問自答するよう心掛けるといいかもしれませんね。

(文:高見綾、構成:中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです

Source: マイナビウーマン